ブレーキパッド交換について
目次
・ディスクブレーキの仕組みについて
・ブレーキの点検
・パッドを変えないまま走ったらどうなるのか
・交換時期について
・料金について
・3ポイントアドバイス
・まとめ
ディスクブレーキの仕組みについて
車が止まる仕組み
ブレーキというのは動いている車を止める力を働かす機構です。
ここでは一般的に使われているディスクブレーキについて説明します。
ディスクブレーキはディスクローターという円盤のものをブレーキパッドで挟むことで止まる力を生みます。
運転手がブレーキペダルを踏むとブレーキパッドが両端から押され、ディスクローターを挟むという仕組みです。
ブレーキパッド
ブレーキパッドは多くの摩擦を生み出して仕事をしています。
そのため走行に応じで残量が減っていき、定期的に交換する消耗品になります。
ディスクローター
ローターも同じく摩擦を生み出すので少しずつ減ってはいきますがパッドほど減りません。
著しく減ってきた場合や、傷がついているときに交換や研磨という修理があります。
ブレーキの点検
整備工場に行くと、ブレーキの点検をお願いした場合や法定点検で点検してもらえます。
ブレーキの鳴きは運転しているとわかると思うので自分で確認してみてください。
パッドの残量
ブレーキパッドは新品だど約10m mあります。
点検ではブレーキを分解して残量を確認してもらいます。
1万キロ走行で1〜2m m減ります。
音(鳴き)
ブレーキパッドが減ってくるとわざと金属がローターに当たるような仕組みになっており、キーキーという音でパッドが減っていることを教えてくれます。
この音が鳴ったら早めに整備工場で点検してもらうことをお勧めします。
方べり
ブレーキパッドを点検した際、片方だけが大幅に減っていることもあります。
この場合はブレーキの機能に何かしら異常がある合図なので、そこまで点検してもらいましょう。
パッドを変えないまま走ったらどうなるのか
ブレーキパッドはパッド部分を使い切ってしまうと金属のプレートが出てきて、ローターを傷つけてしまいます。
その結果ローターも交換しなくてはいけなくなり、修理代が嵩んでしまうこともあります。
また、パッド面が無くなると摩擦を起こす力が弱くなり、ブレーキが効かなくなり大変危険です。
交換時期について
パッド残量2〜3m m以下
パッド残量がこのくらいになってくると鳴きの音が出始めます。
使い切る前に交換しましょう。
走行距離は約5万キロ
これは目安になりますが、フロントブレーキは大体この周期になると思います。
人や荷物をよく積む方や、山越が多い方は速く減る傾向にあります。
高速が多い方は減りが遅い傾向にあります。
料金について
乗っている車種によって違いがあるので整備工場に確認してください。
大体の目安は次のとおりです。
軽自動車
ブレーキパッド本体 6000円〜10000円
工賃 2000円〜4000円
普通車
ブレーキパッド本体 8000円〜16000円
工賃 3000円〜6000円
3ポイントアドバイス
ブレーキが鳴いていたら早めに点検する
ブレーキの鳴きは交換時期を知らせてくれるので、早めに点検してください。
早期発見でトラブルを避けましょう。
急ブレーキや過積載をやめて長持ちさせる
急ブレーキはブレーキパッドの減りを早めてしまいます。
また、キャンプ道具などの重たい荷物を常に積んでいるとブレーキにかかる負荷が大きくなり、寿命が短くなります。
これらをやめるだけでもかなり持ちが良くなることがあります。
方べりやローターも点検してもらう
点検の際はパッドが方べりしていないか、ローターが傷ついていないかを見てもらいましょう。
これらを放置しているとせっかくブレーキパッドを変えても次の交換時期が早まってしまいます。
まとめ
ブレーキパッドは車を所有している方なら聞いたことがある部品だと思います。
車検に出したりすると、残り4m mくらいであと2年は持ちませんと言われることもあります。
人によっては車検時になるべく整備を済ませたい方もいるので当社でもこのようにお伝えしていますが、次のオイル交換時にもう一度点検してもらうなど、自分に合った方法で管理してください。